クラスター

クラスターに関する解説です。

クラスターは、ブロックチェーン・ネットワークのうち、あるリージョン内のロードバランサやノードをまとめたものです。リージョンが異なっても、同じブロックチェーン・ネットワークに所属しているクラスタ内の各ノードは、同じブロックチェーンデータを共有しています。

クラスターはユーザの操作により、対象のAWSサブアカウント内に生成されます。下記がクラスタを構成する要素となります。

  • Load Balancer

    • AWS Elastic Load BalancingによるApplicationロードバランサ

  • Gethノード

    • GethソフトウェアがインストールされたEC2によるLinux Server

  • Blockchain Explorerノード

    • EC2によるLinux上にBlockchain Explorer用のソフトウェアをインストールしたサーバ

一つのクラスター内の要素はリージョンをまたぐことはできません。ただし、一つにリージョン内に複数のクラスタを作ることは可能です。ブロックチェーン利用者は、各クラスタのLoad Balancerが外部にhttpsで公開しているEndpointを通じて、各種ブロックチェーン用のトランザクションを投げることでクラスタを通じてブロックチェーン・ネットワークを利用する事ができます。

クラスター内には一般的には複数のノードを構成すれば、ブロックチェーン・ネットワークのユーザに対して、クラスタ内の一つのノードがダウンした時のフェールセーフを提供することが可能です。地域をまたいだフェールセーフを提供したい場合は、別のリージョンに別のクラスタを作る必要があります。また、本システムではアカウントをまたいだ一つのブロックチェーン・ネットワークを構成することができ、主に2つ以上の組織体で一つのブロックチェーン・ネットワークを管理したいときに利用されます(コンソーシアム型)。その際には、あるアカウントから他のアカウントを招待した後、それぞれのアカウントでクラスタを作成する必要がありますが、同じネットワークに属しているため異なるアカウントのノードでもブロックチェーン・データを共有することが可能です。ただし、同じネットワークに所属していても、自分がログインしているIDが許可されていない別の組織アカウントに所属するクラスタの情報は変更することはできません

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